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Author:yasukomi
埼玉県狭山市にあるいのちの樹教会の牧師です。
このブログは毎週の礼拝と祈祷会のメッセージを要約したものです。

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191201 アドベント第1主日 イザヤ7:1-17 「神が私たちとともにおられる」

イザヤ7:1-17 「神が私たちとともにおられる」

 イザヤを通して語られた預言は、クリスマスのメッセージとして私たちも良く知るところです。これは、もともと預言者イザヤによって南ユダ王国のアハズ王に告げられた預言でした。その預言がおよそ750年経って、ナザレのヨセフを奮い立たせることとなります。まさに神さまの御手の大きさを実感させる場面です。神が私たちと共におられる。このメッセージは、時代を超えて、イスラエルの民を支え続けます。そして、同時に、現代を生きる私たちにも告げられる、信仰者への変わらない約束です。
 当時、アハズ王は、国の命運を賭ける大きな決断に迫られていました。北イスラエルとアラムによる反アッシリア同盟に加わるようにと要請が来ていたからです。この要請を断れば、それは近隣の二国と敵対することを意味します。しかも、アッシリアの拡大政策は対岸の火事ではありません。ユダヤとて、いつアッシリアに攻め込まれるかわからない状況です。ですから、同盟を結ぶことは唯一の手段のように見えます。なのに、アハズ王は即座に要請を断るのです。そのためイスラエルとアラムが攻めてまいりまして、12万の兵が殺され、略奪の限りが尽くされ、女性や子どもを中心とした20万人の捕虜が奪われるという大敗北を喫するのです。実はこの戦いに先立って語られていたのが、イザヤ書7章のこの預言でありました。今、ユダを脅かす二人の王レツィンとペカ。しかし、その脅威は取り除かれる。主が用意した器。それはアッシリアの王である。注意したいのは、この預言の語り手は主ご自身であるということです。アッシリアの王は、あくまでも、主が用いる器に過ぎません。ですから、主はこの預言を通して、アハズに、目の前の状況に恐れるな。私がともにいる。私に信頼せよと、こうおっしゃっておられるのです。ところがアハズは主の言葉に信頼できません。器に過ぎないアッシリアの王ティグレト・ピレセル3世に助けを求めます。目に見える力と己の知恵に頼ります。つまり信仰による決断を迫る主の預言に対して、政治的な判断をもって状況を回避しようとしたのです。アッシリアはアハブの要請を受けて、アラムとイスラエルに攻め込み、アラムを滅ぼし、イスラエルもサマリヤ周辺にわずかな領地を残すのみとなりました。つまり、一時的には、アハブの政略は成功したのです。しかし、この結果、アッシリアの支配はより強固なものとなってユダを縛り付けるようになります。ユダはアッシリアの属国として、多額の奉納金に苦しむこととなるのです。
 このイザヤを通してアハズに語られた預言の言葉が、今、御使いガブリエルを通してナザレのヨセフに語られるのです。それはアハブの時代には実現しなかった、インマヌエル「神がともにおられる」ことのしるしが与えられるという預言です。神があなたとともにおられる。だから、心配しないで、恐れないで、主を信じなさいと言われるのです。
 国の存亡と、結婚の決意。状況は違います。けれど、その決断に問われることは同じです。私たちの知恵や判断ではなくて、主に信頼して、主のみ声に従っていくと言うことです。
 イザヤ43:1-2には「恐れるな。わたしがあなたを贖ったからだ。わたしはあなたの名を呼んだ。あなたは、わたしのもの。あなたが水の中を過ぎるときも、わたしは、あなたとともにいる。川を渡るときも、あなたは押し流されず、火の中を歩いても、あなたは焼かれず、炎はあなたに燃えつかない。」とあります。つまり、神は私たちと共におられると。だから、恐れるなと。主は今も私たちに語りかけておられます。あなたの置かれているそのところで、その状況で、慌てずに、恐れずに、主を信頼して歩みなさいとです。
 神と共にある生活とは、私たちの毎日の選択です。右か左どちらが得かと吟味する生き方から、神が望まれる生き方、神が用意された道を選び取る生き方です。もちろん、これは私たちが何もしなくても良いということではありません。私たちがあれこれと心配し、悩み、決断するその時に、それが単なる自分の判断なのか、祈りの内に決断したことなのかを問いなさいと言うことです。主を前にして、確信した決断であるかを問いなさいと言うことです。「インマヌエル」の主。それは神が人となってくださった。という神の側からの関わりとともに、私たちがこの神に信頼して歩むという積極的な応答を意味しています。私たちは最善をなしてくださる主を信じ、祈りの内に、歩む者でありたいと思います。

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