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Author:yasukomi
埼玉県狭山市にあるいのちの樹教会の牧師です。
このブログは毎週の礼拝と祈祷会のメッセージを要約したものです。

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200715 Ⅱ列王記16 「試練の中で声を聞く」

200715 Ⅱ列王記16 「試練の中で声を聞く」

 イスラエルの王ペカの最後はアッシリヤとの戦いに敗れ、民はアッシリヤへと移住させられ、ペカ自身はエラの子ホセアの謀反によって殺されたことが15:29以下に記されています。アッシリヤ捕囚です。ですから、16章の記述はこのペカが死ぬ前に遡っての出来事です。
 16章はユダ王国の話です。ヨタムの子アハズがユダの王となりました。前回見ましたように、祭司エホヤダによって匿われて、7歳で王となったヨアシュ王以降、ユダの歴代の王は完全ではないにせよ主の目に適う政を行なっておりました。けれど、アハズは違います。彼は主の目に適わず、国内に幼児の人身御供を祭儀としたモレク信仰を持ち込み、国中に祭壇を設けました。この背景には、この時期、ユダ王国は外敵に脅かされていたことがありました。北イスラエルとアラム連合軍によってエルサレムが包囲され、国は疲弊し、もはやいつ落とされてもおかしくない状況でした。アハズはこの状況を打破するため、北の大国アッシリヤに従属を申し出ます。貢物を贈って、助けを求めたのです。アッシリヤの王はこの申し出を受け入れ、ダマスコに攻め上り、アラムの王レツィンを討ち取ります。アハズの思惑は当り、エルサレムの包囲は解かれます。最大の危機を脱します。
 戦後アハズは、アッシリヤ王に貢物を献上するため、ダマスコに向かいます。そこで、アッシリヤがダマスコに持ち込んだ祭壇を見ます。そして、これがアッシリヤの成功の秘訣と確信するのです。彼は、これを真似て自国内の至る所に祭壇を築き、この祭壇を用いて祭儀を行うよう命じるのです。Ⅱ歴代誌28:23「アラムの王たちの神々は彼らを助けている。この神々に、私もいけにえを献げよう。そうすれば私を助けてくれるだろう。」
 これまでイスラエル、そしてユダの民は、不信仰のゆえに度々試練を迎えます。しかし、その都度自らの不信仰を悔い改め、神に赦しを乞うたのです。そして、神はその度に民を赦してきました。なぜなら神は民を滅ぼすためではなくて、目を覚まさせるために、試練を与えられておられたからです。ところが、アハズはそれを神の不在と考えた。そして、他の神々の力だと考えた。つまり、現実の困難は神々の戦いの結果だと考えたわけです。困難な状況は自分たちの神の弱さゆえだと考えた。結果、更に罪を重ねることなるのです。
 愚かなアハズ。しかし実はこのような人は多いのです。困難な状況、思い通りに行かない現実を、自らの研鑽のきっかけとするのではなくて、現状をぼやき、他者を羨むことにばかり思いを向ける人です。その困難な状況を神の不在と決めつける人々です。神は目を覚まさせようとしているのです。神はご自身に立ち返らせようとしておられます。神は自らの信仰を顧みよと言っておられる。けれど、私たちは目に見える成功に飛びつきたくなるのです。立ち止まらなければなりません。アハズが見るべきだったのは、アッシリヤの成功ではなくて、自らの不信仰です。私たちは困難な状況の中にこそ、静まって、神の御声に聞くことといたしましょう。

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