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Author:yasukomi
埼玉県狭山市にあるいのちの樹教会の牧師です。
このブログは毎週の礼拝と祈祷会のメッセージを要約したものです。

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210110 ルカ5:33-39 「新しいいのちには新しい生き方を」

ルカ5:33-39 「新しいいのちには新しい生き方を」

 律法学者たちはイエス様を非難します。「ヨハネの弟子たちはよく断食をし、祈りをしています。パリサイ人の弟子たちも同じです。ところが、あなたの弟子たちは食べたり飲んだりしています。」
 元々律法では年に一度の第七月十日の贖罪日の断食が命じられておりました。またゼカリヤの時代には、エルサレム滅亡とバビロン捕囚を教訓として忘れないために、4月と5月と7月と10月の四度の断食がなされる習慣が始まりました。ユダヤ人たちは国家レベルで断食をして、悔い改めのときをもっておりました。しかし、それとは別に、パリサイ人たちは、週に2日月曜日と木曜日に断食を行っておりました。ヨハネの弟子たちはそれ以上に断食を行って、禁欲的な生活をしていたようです。
 一般的に、断食とは熱心な祈りと悔い改めの告白の手段として用いられてきたのです。しかし、自発的な信仰告白的な断食は、次第に形骸化し、その行為自体が目的となっていきました。祈りと悔い改めのために断食をするのではなくて、断食のための断食。つまり断食という肉体的苦痛に耐えている自分を示すために断食する。信仰の度合いを誇るために行なわれたのです。
 本末転倒とはこのことです。もちろん聖書はことある毎にこのことを戒めております。「わたしの好む断食とはこれではないか。悪の束縛を解き、くびきの縄目をほどき、虐げられた者たちを自由の身とし、すべてのくびきを砕くことではないか。」(イザヤ58:6)けれども、イエス様の時代の断食はまさにそのようなものに成り果てていたのです。
 パリサイ人とヨハネの弟子たちの非難めいた質問に対して、イエス様は3つの譬えを語られます。
 一つ目は34-35節。花婿の譬えです。結婚式で断食をすることは、もちろん相応しい行為ではありません。結婚式というのは喜びの席であって、悲しみのときではありません。パリサイ人たちは、断食をしないイエス様や弟子たちを不信仰だと非難しました。しかし、そうではありません。すべてのことには相応しい時があるのです。今は喜びのときです。なぜならその人はキリストといるからです。断食には断食に相応しい時があります。それは花婿が取り去られるときです。そうすれば、断食に似つかわしい、悲しみがやって来るでしょう。イエス様はこの譬えから、喜びの時には、喜びに相応しい生き方があり、悲しみの時には、悲しみに相応しい生き方がある。イエス様と共にあるかどうかで、信仰者の生き方、ライフスタイルが変わるとおっしゃっておられるのです。
 これは単なる断食のことだけではありません。信仰者の生き方、全般についての問題であります。
36節です。古い衣というのは全体的にくたびれていて、少しの無理があっても耐えられません。ほころびがあります。そこに新しい布切れで継ぎますと、新しい部分は丈夫でも、その周囲は余分な力が加わって破れてしまいます。同じように、新しいキリストにある生き方をとって、古いユダヤ教の生き方をつくろったとしても、それは破綻してしまうのです。パリサイ人たちは、なぜあなたの弟子たちは断食をしないのかと問いました。しかし、それは彼らがイエス様の弟子とされたからです。彼らはイエス様と出会って、すでに新しい生き方に入れられているからです。それは、何かユダヤ教の律法による生き方を補うためではありません。
 また、イエス様は別の譬えを語られます。37-38節です。新しいぶどう酒と古い皮袋。これは相容れないものです。古い皮袋は弾力を失って固くなっています。このような皮袋に勢い良く発酵する新しいぶどう酒を入れれば、発酵による圧力によって古い皮袋は張り裂けてしまうのです。新しい皮袋であればこそ、柔軟に膨らんで発酵の圧力に耐えることができるのです。新しいぶどう酒とは何でしょう。それは新しい命です。新しい皮袋とは何でしょう。それはキリストにある生き方です。これはセットです。「新しい命」を、「古い皮袋」にいれることはできないし、「古い命」のまま「新しい皮袋」「新しい生き方」に入ることはできません。新しい命には新しい生き方があるのです。
 新しい命に生きる者には、古い生き方の人たちから時に非難めいた声もあるでしょう。「なぜあなたはそうなんですか。」「なぜ昔からの慣習に従わないのですか。」しかしこれは当然です。私たちは古い生き方をしていないからです。ですから、その時はぜひ答えたいものです。「それは私がもう新しい命をいただいた者だからです」とです。

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