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Author:yasukomi
埼玉県狭山市にあるいのちの樹教会の牧師です。
このブログは毎週の礼拝と祈祷会のメッセージを要約したものです。

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210324 Ⅰ歴代誌2:1-20 「神の民に連なる者」

Ⅰ歴代誌2:1-20 「神の民に連なる者」

 イスラエルの子の系図が記されています。1章でアダムから始まりアブラハム、そしてイサク、エサウとヤコブ(イスラエル)、までの系図が記され、特にエサウの系図が記されています。2章では、もう一方のヤコブ(イスラエル)の系図が記されているわけです。ヤコブの12人の息子と、それに連なる者たち。特にダビデに連なるユダ族の系図が詳しく記されています。
 さて、私たちには退屈な名前の羅列に思えますが、これを読む当時の人々にとっては、とても重要で、大きな意味を持っていました。なぜなら、この歴代誌を読むのは、バビロン捕囚から帰還し、凡そ1世紀が経った頃のユダヤ人だからです。故国帰還を果たし、神殿の再建を成し遂げたユダの民ですが、近隣諸国の圧迫や異教徒との結婚、日々の生活に追われると言った様々な問題を抱えて、次第に神殿礼拝をないがしろにし、偶像礼拝に陥っていきました。第2次帰還民の指導者として帰還したエズラは故国のそのような現状を打開すべく、「主の律法を調べ、これを実行し、イスラエルでおきてと定めを教えようとして、心を定めていた」(エズラ7:10)のです。歴代誌はこのエズラによって記されたと言われています。何のためにか。それは帰還したユダヤ人のルーツを探り、神の民としてのアイデンティティーを取り戻すためにです。彼は一方で律法を調べ、一方で歴史を調べます。神の民として、自分たちの信仰による生き方を取り戻し、神礼拝をよみがえらせるためにです。
 ですから彼らにとって系図とは、特にユダ族、ダビデに連なる系図は特別の意味を持っているのです。ダビデは王となって最初に神の箱をエルサレムに迎え入れます。その子ソロモンは神殿を建設し、国の中心を神礼拝と定めます。その後に記されるのは、神の民イスラエル(ユダ族)の歴史。神殿を尊び、神に従った王は祝福を受け、神に背き偶像礼拝に陥る者は災いを受ける。民族の歩みは、彼らの生き方の指針です。エズラは目の前の生活だけに目を向ける視野の狭い民に、民族の歴史と言う広い視点から、神の民の生き方を教えているのです。

 視点を広く持つということは、私たちにとっても大事な点であるとおもいます。私たちはともすると目の前のことだけに目を向けがちです。私にとって損か得か。今の自分にとって楽しいか、楽しくないか。そういう視点になりがちです。けれど私たちもまた神の民イスラエルの系譜に連なる者なのです。ガラテヤ3:7「ですから、信仰によって生きる人々こそアブラハムの子である、と知りなさい。」とあります。私たちは神の民として生きることに使命をいただいているのです。先人を見れば、私たちの幸いが神と共にあることは明らかです。同様に、私たちの生き様が、私たちの後の世代に神の存在を証しするのです。想像してみましょう。自分の葬式が開かれるとして、その式の中で神の名は称えられているでしょうか。それとも呪われていることでしょうか。それは私たちの生前の生き方によって決まるのではないでしょうか。私たちが神に信頼して生きることが、私たちに課せられた使命です。私たちの日常での讃美こそが、地上における神の証しとされるのです。

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